処方構成(この漢方方剤を構成する生薬の組み合わせ)
適応疾患および対象症状
乳がん、乳腺がん、鼠径リンパ節腫、頸部リンパ節腫、虫垂炎、肺膿瘍、骨髄炎、筋肉痛、癰、皮下結節、舌が紅い、脈が早い
薬理作用
抗癌作用、消腫作用、鎮痛作用、消炎作用、解毒作用、解熱作用、止血作用、去痰作用、血行改善、舌色改善、整脈作用
東洋医学的弁証(この方剤が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状)
瘰癧痰核(首や脇のリンパ節の腫れ)、肺癰血痰(肺膿瘍による血痰)、熱毒壅滞(熱毒が停滞する状態)、流注膿瘍(転移性の膿瘍)、痰火鬱結(痰火が鬱結する状態)、梅毒横痃(梅毒による横痃)、腸癰腹痛(腸の化膿症による腹痛)、乳岩結節(乳房のしこり)
治法・治療原則(この方剤が持つ、東洋医学的治療法と治療原則)
清熱解毒(熱を清め毒を解す)、化痰散結(痰を化し結を散らす)、活血止痛(血を活かし疼痛を止める)、消腫定痛(腫れを消し痛みを定める)
- 『方剤種別』については、複数の漢方方剤種別に属する方剤もあるが、当該方剤の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方方剤種別に基づき、単一の方剤種別に属させている。
- 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
- 『適用疾患および対象症状』については、当該方剤が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
- 『この方剤の持つ「薬理作用」』については、当該方剤の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。