知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

ジアフェニルスルホン

解説

『ジアフェニルスルホン』は、皮膚の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

炎症反応の過程で産生されて皮膚組織に障害を与える活性酸素や炎症性サイトカインの産生を抑制する作用があるため、皮膚の炎症症状を改善や皮膚組織の壊死を防ぐ効果を示します。またサルファ剤と同様に、葉酸合成の過程でパラアミノ安息香酸と競合して病原微生物のDNA・RNA合成を阻害するため、病原微生物の増殖を抑制する効果もあります。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

ジアフェニルスルホン過敏症

[慎重に使用すべき場合]

肝機能障害、腎機能障害、血液異常、糖尿病性ケトアシドーシス、妊婦

副作用

黄疸、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱、末梢神経障害、貧血(溶血性貧血)、好酸球性肺炎、頭痛、食欲不振

重大な副作用

巨赤芽球性貧血、血小板減少、再生不良性貧血、腎乳頭壊死、全身性エリテマトーデス様症状、中毒性表皮壊死症、D.D.S.症候群、ネフローゼ症候群、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、無顆粒球症、過敏症状(発疹など)

本成分を用いた医薬品

[先発品]

レクチゾール