知っておきたい 『病院の薬』

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医療用医薬品成分

塩酸セビメリン水和物

解説

『塩酸セビメリン水和物』は、消化器系の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

唾液腺に分布するムスカリン性アセチルコリン受容体(M3型)を刺激して副交感神経の働きを高める作用があるため、唾液分泌を促して口腔乾燥を和らげる効果を示します。服用後速やかに吸収されるので、1~2時間で効果が現れ、主にシェーグレン症候群の口腔乾燥症状の改善に用いられています。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、重度虚血性心疾患、てんかん、消化管閉塞、膀胱頸部閉塞、パーキンソン病、虹彩炎

[慎重に使用すべき場合]

間質性肺炎、消化性潰瘍、過敏性腸疾患、膵炎、胆石、尿路結石、腎結石、排尿障害、甲状腺機能亢進症、全身性進行性硬化症、肝機能障害、腎機能障害、高齢者、妊婦

副作用

間質性肺炎の悪化、吐き気、腹痛、下痢、食欲不振、唾液腺の痛みや腫れ、心悸亢進、頻尿、多汗、頭痛、胸痛、倦怠感、心電図異常、肝機能障害、腎機能障害

本成分を用いた医薬品