知っておきたい 『心理学用語』

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超自我 (ちょうじが)

倫理や良心・道徳にあたる心的装置のこと。罪悪感や後悔といった感情として意識化され、イドの本能的衝動を禁止し、自我機能を道徳的な方向に誘導する機能を持つ。幼児期における両親や周囲の大人からのしつけ・教育などの社会道徳を個人の中に内在化するものであり、自我から分化して形作られる。イドと同様に、外界への適応に反する命令を下し、自我としばしば葛藤を引き起こす。それゆえ精神分析療法では、神経症の治療過程における「超自我の緩和」が重要とされている。