知っておきたい 『心理学用語』

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対抗パラドックス (たいこうパラドックス)

表面上は、症状や問題が悪化する方向へ治療をすすめるように見えながら、実際には、悪循環を切断するもので症状処方とも呼ばれる。家族療法やブリーフセラピーの技法のひとつ。例えば、自分で制御できない症状に悩むクライエントに対し、わざと症状を起こすように指示。クライエントが自分の意志で再現することで、症状に対する意識的なコントロールを可能にする、あるいはクライエントの治療抵抗をセラピストに有利な方向へ設定することで、指示に従っても反しても症状の改善につながるというもの。