知っておきたい 『市販の薬』

イアトリズム総合案内
一般用医薬品

ベンザブロック S

リスク区分
指定第二類医薬品

製品の特徴

鼻水・鼻づまりによく効くかぜ薬です。鼻汁の分泌を抑えるヨウ化イソプロパミドと、抗ヒスタミン成分のd-クロルフェニラミンマレイン酸塩配合で、鼻水・鼻づまりを改善します。トラネキサム酸が粘膜の炎症を抑え、のどの痛みを緩和します。解熱鎮痛成分アセトアミノフェンなど8種の成分がバランスよくはたらいて、かぜのいろいろな症状を緩和します。のみやすい小型の淡黄色のカプレットタイプの錠剤です。

使用上の注意

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなる)
  1. 次の人は服用しないこと
    1. 本剤または本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人。
    2. 本剤または他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を服用してぜんそくを起こしたことがある人。
  2. 本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないこと
    他のかぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去たん薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬等(鼻炎用内服薬、乗り物酔い用薬、アレルギー用薬、催眠鎮静薬等)、トラネキサム酸を含有する内服薬、胃腸鎮痛鎮痙薬
  3. 服用後、乗り物または機械類の運転操作をしないこと
    (眠気や目のかすみ、異常なまぶしさ等の症状があらわれることがある。)
  4. 授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けること
  5. 服用前後は飲酒しないこと
  6. 長期連用しないこと

相談すること

  1. 次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談すること
    1. 医師または歯科医師の治療を受けている人。
    2. 妊婦または妊娠していると思われる人。
    3. 高齢者。
    4. 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある人。
    5. 次の症状のある人。
      高熱、排尿困難
    6. 次の診断を受けた人。
      甲状腺機能障害、糖尿病、心臓病、高血圧、肝臓病、腎臓病、胃・十二指腸潰瘍、緑内障、血栓のある人(脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎)、血栓症を起こすおそれのある人
    7. 副交感神経遮断剤(ベラドンナ総アルカロイド、ヨウ化イソプロパミド、ロートエキス等)を含有する内服薬を服用している人。
  2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談すること
    関係部位症状
    皮膚発疹・発赤、かゆみ
    消化器吐き気・嘔吐、食欲不振、胸やけ
    精神神経系めまい、頭痛
    泌尿器排尿困難
    その他過度の体温低下、顔のほてり、異常なまぶしさ

    まれに下記の重篤な症状が起こることがある。その場合は直ちに医師の診療を受けること。
    症状の名称症状
    ショック(アナフィラキシー)服用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
    皮膚粘膜眼症候群
    (スティーブンス・ジョンソン症候群)、
    中毒性表皮壊死融解症、
    急性汎発性発疹性膿疱症
    高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、のどの痛み、皮膚の広範囲の発疹・発赤、赤くなった皮膚上に小さなブツブツ(小膿疱)が出る、全身がだるい、食欲がない等が持続したり、急激に悪化する。
    肝機能障害発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
    腎障害発熱、発疹、全身のむくみ、全身のだるさ、関節痛(節々が痛む)、下痢等があらわれる。
    間質性肺炎階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
    ぜんそく息をするときゼーゼー、ヒューヒューと鳴る、息苦しい等があらわれる。
    再生不良性貧血青あざ、鼻血、歯ぐきの出血、発熱、皮膚や粘膜が青白くみえる、疲労感、動悸、息切れ、気分が悪くなりくらっとする、血尿等があらわれる。
    無顆粒球症突然の高熱、さむけ、のどの痛み等があらわれる。
  3. 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続または増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談すること
    便秘、下痢、口の渇き、眠気、目のかすみ
  4. 5-6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談すること

効能・効果

かぜの諸症状(鼻水、鼻づまり、のどの痛み、せき、たん、くしゃみ、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和

成分・分量

6錠(15歳以上の1日服用量)中
はたらき成 分含量
熱をさげ、痛みを和らげるアセトアミノフェン900mg
鼻水を和らげるヨウ化イソプロパミド6mg
鼻水・くしゃみを和らげるd-マレイン酸クロルフェニラミン3.5mg
のどの痛みを和らげるトラネキサム酸420mg
せきを和らげるジヒドロコデインリン酸塩24mg
せき・たんを和らげるdl-メチルエフェドリン塩酸塩60mg
頭痛を和らげる無水カフェイン75mg
ビタミン類(ビタミンPの一種)へスぺリジン90mg

添加物:トウモロコシデンプン、カルメロースCa、ポビドン、ステアリン酸Mg、ヒプロメロース、マクロゴール、酸化チタン、三二酸化鉄、セルロース

保管及び取扱い上の注意

  1. 直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管すること。
  2. 小児の手の届かない所に保管すること。
  3. 他の容器に入れ替えないこと(誤用の原因になったり品質が変わる)。
  4. 使用期限を過ぎた製品は服用しないこと。
  5. 箱の「開封年月日」記入欄に、内袋(アルミの袋)を開封した日付を記入すること。
  6. 一度内袋(アルミの袋)を開封した後は、品質保持の点から開封日より6ヵ月以内を目安になるべくすみやかに服用すること。

用法・用量

次の量を、食後なるべく30分以内に、水またはお湯で、かまずに服用すること。
年齢1回量1日服用回数
15歳以上2錠3回
7歳-14歳1錠
7歳未満服用しないこと

用法・用量に関連する注意

  1. 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させること。
  2. 用法・用量を厳守すること。
    3)カプレット(錠剤)の取り出し方カプレットの入っているPTPシートの凸部を指先で強く押して、裏面のアルミ箔を破り、取り出して服用すること。(誤ってそのままのみこんだりすると食道粘膜に突き刺さる等思わぬ事故につながる。

製薬会社

武田薬品工業