知っておきたい 『市販の薬』

イアトリズム総合案内
一般用医薬品

パイロン α

リスク区分
指定第二類医薬品

製品の特徴

生薬配合の総合かぜ薬です。 「かぜ」はウイルスなどによって発病するといわれ、その症状はさまざまで、場合によってはこじらせて重い病気の原因になることがあります。したがって、「かぜ」の治療において最も大切なことは、早めのかぜ薬服用と養生です。「かぜ」の症状としては、鼻症状、痛み、発熱などがあげられますが、それに加えせきやたんをともなう場合も少なくありません。パイロンαは、こうした「かぜ」のいろいろの症状にすぐれた効果をあらわすよう、生薬成分を加えた総合かぜ薬です。

使用上の注意

してはいけないこと

(守らないと現在の症状が悪化したり、副作用・事故が起こりやすくなります)
  1. 次の人は服用しないで下さい
    1. 本剤または本剤の成分によりアレルギー症状をおこしたことがある人
    2. 本剤または他のかぜ薬、解熱鎮痛薬を服用してぜんそくをおこしたことがある人
  2. 本剤を服用している間は、次のいずれの医薬品も使用しないで下さい
    他のかぜ薬、解熱鎮痛薬、鎮静薬、鎮咳去痰薬、抗ヒスタミン剤を含有する内服薬など(鼻炎用内服薬、乗物酔い薬、アレルギー用薬など)
  3. 服用後、乗物または機械類の運転操作をしないで下さい(眠気などがあらわれることがあります)
  4. 服用前後は飲酒しないで下さい
  5. 長期連用しないで下さい

相談すること

  1. 次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者にご相談下さい
    1. 医師または歯科医師の治療を受けている人
    2. 妊婦または妊娠していると思われる人
    3. 授乳中の人
    4. 水痘(水ぼうそう)もしくはインフルエンザにかかっている、またはその疑いのある小児(15才未満)
    5. 高齢者
    6. 薬などによりアレルギー症状をおこしたことがある人
    7. 次の症状のある人
      高熱、排尿困難
    8. 次の診断を受けた人
      甲状腺機能障害、糖尿病、心臓病、高血圧、肝臓病、腎臓病、胃・十二指腸潰瘍、緑内障
  2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者にご相談下さい
    関係部位症状
    皮膚発疹・発赤、かゆみ
    消化器吐き気・嘔吐、食欲不振
    精神神経系めまい
    呼吸器息切れ、息苦しさ
    泌尿器排尿困難
    その他過度の体温低下
    まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
    症状の名称症状
    ショック(アナフィラキシー)服用後すぐに、皮膚のかゆみ、じんましん、声のかすれ、くしゃみ、のどのかゆみ、息苦しさ、動悸、意識の混濁等があらわれる。
    皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死融解症、急性汎発性発疹性膿疱症高熱、目の充血、目やに、唇のただれ、のどの痛み、皮膚の広範囲の発疹・発赤、赤くなった皮膚上に小さなブツブツ(小膿疱)が出る、全身がだるい、食欲がない等が持続したり、急激に悪化する。
    肝機能障害発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
    腎障害発熱、発疹、全身のむくみ、全身のだるさ、関節痛(節々が痛む)、下痢等があらわれる。
    間質性肺炎階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
    ぜんそく息をするときゼーゼー、ヒューヒューと鳴る、息苦しい等があらわれる。
    再生不良性貧血青あざ、鼻血、歯ぐきの出血、発熱、皮膚や粘膜が青白くみえる、疲労感、動悸、息切れ、気分が悪くなりくらっとする、血尿等があらわれる。
    無顆粒球症突然の高熱、さむけ、のどの痛み等があらわれる。
  3. 服用後、次の症状があらわれることがあるので、このような症状の持続または増強が見られた場合には、服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者にご相談下さい
    口のかわき、眠気
  4. 5-6回服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者にご相談下さい

効能・効果

かぜの諸症状(のどの痛み、せき、たん、鼻みず、鼻づまり、くしゃみ、悪寒、発熱、頭痛、関節の痛み、筋肉の痛み)の緩和

成分・分量

パイロンαは、白色のフィルムコーティング錠で、9錠(成人1日量)中に次の成分を含有しています。
成分含量(9錠中)はたらき
エテンザミド900mg痛みをおさえ、熱を下げる
アセトアミノフェン360mg痛みをおさえ、熱を下げる
d-クロルフェニラミン マレイン酸塩3.5mg鼻みず、鼻づまり、くしゃみをおさえる
デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物48mgせきをしずめる
ノスカピン48mgせきをしずめる
dl-メチルエフェドリン塩酸塩30mgせきをしずめ、たんの切れをよくする
グアヤコールスルホン酸カリウム250mgたんの切れをよくする
カンゾウエキス末(原生薬換算量 504mg)72mgたんの切れをよくする
オウヒエキス(原生薬換算量 2000mg)80mgたんの切れをよくする
無水カフェイン150mg痛みをおさえるはたらきを助ける
添加物としてトウモロコシデンプン、カルメロースカルシウム、結晶セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、ポリビニルアルコール・アクリル酸・メタクリル酸メチル共重合体、酸化チタン、クエン酸トリエチル、タルクを含有しています。

保管及び取扱い上の注意

  1. 直射日光の当らない湿気の少ない、涼しい所に保管してください。
  2. 小児の手の届かない所に保管してください。
  3. シートから出して他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり、品質が変化します)
  4. 使用期限をすぎた製品は、服用しないでください。

用法・用量

次の量を食後なるべく30分以内に、水またはぬるま湯でおのみ下さい。
年齢1回量1日服用回数
成人(15才以上)3錠3回
11才以上15才未満2錠
11才未満服用させないこと
  • 定められた用法・用量を厳守して下さい。
  • 小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させて下さい。

製薬会社

塩野義製薬