異称別名および炮製品名
基原炮製（この生薬の原材料と加工法）
外皮が黒いゴマ科ゴマ属ゴマの成熟種子
適応疾患および対象症状
めまい、若白髪、ふらつき、耳鳴り、眼のかすみ、身体のしびれ、便秘など
薬理作用
目眩改善、老化防止、視力改善、通便作用、整腸作用、耳鳴改善、聴力改善、元気回復、筋力向上など
東洋医学的弁証（この生薬が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状）
肝腎陰虚（肝と腎の陰液が不足しのぼせやめまいが生じる）、精血不足（精と血がともに不足した状態）、頭暈目眩（めまいと目のくらみ）、鬚髪早白（ひげや髪が早く白くなる）、目暗不明（視力が低下しものが見えにくい）、肢体麻木（手足のしびれ）、血虚生風（血虚による風症状）、耳鳴耳聾（耳鳴りと難聴）、腸燥便秘（腸の乾燥による便秘）、津枯血燥（津液が枯れ血が燥ぐ）、病後体虚（病気後の体の虚弱）、眩暈乏力（めまいと力のなさ）
治法・治療原則（この生薬が持つ、東洋医学的治療法と治療原則）
滋腎養肝（腎を滋養し肝を養う）、滋腎益精（腎を滋養し精気を補益）、滋養益血（滋養し血を益する）、潤腸通便（腸を潤し便通を良くする）、補肝腎陰（肝腎の陰を補う）、補益精血（精と血を補益）、潤燥滑腸（乾燥を潤し腸を滑らかに）
帰属経絡（この生薬が主に治療効果を発揮する、経絡および臓腑）
肝、腎
この生薬を用いる「漢方方剤」（異称別名表記）
- 『生薬種別』については、複数の漢方生薬種別に属する生薬もあるが、当該生薬の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方生薬種別に基づき、単一の生薬種別に属させている。
- 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
- 『適用疾患および対象症状』については、当該生薬が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
- 『この生薬の持つ「薬理作用」』については、当該生薬の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。