異称別名および炮製品名
基原炮製（この生薬の原材料と加工法）
内臓を除いたナミヘビ科カサントウ属カサントウ
適応疾患および対象症状
関節の痛み、筋肉の引きつり、ハンセン病、知覚麻痺、破傷風、項背部のこわばり、てんかん、筋肉の痙攣、疥癬など
薬理作用
止痙作用、鎮痛作用、止痒作用、精神安定、硬直緩和、感覚改善、創傷回復、意識回復、発疹消退など
東洋医学的弁証（この生薬が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状）
風湿痺（風湿による関節痛）、関節疼痛（関節の痛み）、筋骨拘攣（筋肉と骨の引きつり）、破傷風（破傷風菌による感染症）、後弓反張（体が弓のように反り返る）、麻風麻木（ハンセン病によるしびれ）、癲癇抽搐（癲癇による痙攣）、疥癬瘙痒（疥癬とかゆみ）、湿疹瘙痒（湿疹とかゆみ）
治法・治療原則（この生薬が持つ、東洋医学的治療法と治療原則）
祛風除湿（風を除き湿を取り除く）、祛風止痙（風を除き痙攣を止める）、通経活絡（経絡を通じ絡を活かす）、祛風止痒（風邪を除去し痒みを止める）、祛風通絡（風を除き絡を通す）、通絡定驚（経絡を通し驚きを定める）、祛風止痛（風邪を除去し疼痛を止める）
帰属経絡（この生薬が主に治療効果を発揮する、経絡および臓腑）
肝
この生薬を用いる「漢方方剤」（異称別名表記）
| 方剤名 | 出典（処方来源） |
|---|---|
| 大活絡丹だいかつらくたん | 《蘭台軌範》らんだいきはん |
- 『生薬種別』については、複数の漢方生薬種別に属する生薬もあるが、当該生薬の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方生薬種別に基づき、単一の生薬種別に属させている。
- 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
- 『適用疾患および対象症状』については、当該生薬が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
- 『この生薬の持つ「薬理作用」』については、当該生薬の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。