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小さな『宇宙』の物語2

しかし、皆さんはもう気付かれたと思いますが、「臓」「腑」それ ぞれに〈心包〉〈三焦〉という聞き慣れない内臓が一つずつ含まれ ていますよね。 そうなのです。この2つが東洋医学独特の概念を持つものであり、 両方の臓腑とも実際には存在していません。つまりそれらは特定の 器官を指すものではなく、形のない機能だけを持つものとして臓腑 の概念に含まれているのです。 ですから他の臓腑とは切り離して考えることが必要で、その2つは ただ単なる作用の名称であると捉えていただければと思います。 〈心包〉は、何かの際、自分が犠牲となって心を包んで守る