知っておきたい 『心理学用語』

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臨床の知 (りんしょうのち)

「科学の知」は、客観性・普遍性を重視するあまりに対象から距離を置き、表面的な分析に留まる危険がある。一方「臨床の知」とは、対象との相互作用との中で、主観的・共感的に対象を理解しようとするものであり、哲学者である中村雄二郎が提唱した。サリヴァン,H.S.以降の関与(参加)観察に代表される面接技法や事例研究法は、「臨床の知」としてのアプローチである。