知っておきたい 『医学の雑学』

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体をぶつけたら、そのあとも痛みが続くのはどうして?
侵害刺激が身体に加わえられると、それを捉える侵害受容器は瞬時 に痛みを感じさせますが、そのあとそれにより生じた組織の損傷や 炎症は内因性の発痛物質である「セロトニン」「ヒスタミン」「ブ ラジキニン」「プロスタグランジン」などを産生し継続する痛みを 作り出してしまいます。 しかし同時に中枢神経からは「内因性オピオイド」と呼ばれる鎮痛 物質が分泌され、身体はその痛みを軽減しようとするのです。 内因性オピオイドには「エンドルフィン類」「エンケファリン類」 「ダイノルフィン類」などがあり、またそれ以外に脊髄後角で末梢 からの痛覚情報を遮断する下行性抑制系も存在するのです。