知っておきたい 『医学の雑学』

イアトリズム総合案内
「血小板」って、どんなものなの?
「血小板」は、骨髄にある「巨核球」という大きな細胞の細胞質が 細かくちぎれた、核の無い直径2~5μmの円盤状の血液細胞成分で 血液中に約15~40万個/m2存在しています。 また血小板は、粘着性の強い止血作用を持った細胞で、血管が傷害 されるとその部位に露出した血管壁を構成する膠原繊維(コラーゲ ン繊維)に粘着し、血管収縮作用を持つ「セロトニン」や血小板の 更なる凝集を促す「アデノシン二リン酸(ADP)」といった血液凝 固因子を放出し「血小板血栓」と呼ばれる血の塊を作り、一時的に 素早く出血を止めようとするのです。 しかし寿命は5~10日と短く、老いた血小板は脾臓で壊されます。