知っておきたい 『病院の検査』

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トロンボテスト

TT
doctor iat
検体
血漿

肝臓で合成される「ビタミンK依存性血液凝固因子」である第Ⅱ因子・第Ⅶ因子・第Ⅹ因子の活性を調べる検査。
血漿にトロンボプラスチンを加え、フィブリンが生じるまでの時間を測定し、正常血漿に対する凝固因子の活性度をみる。
「肝臓障害」や「出血傾向」のある場合に用いられる。

基準値

70 % 以上

異常値を示す疾患

低値を示す疾患

  • 肝炎
  • 肝硬変
  • 劇症肝炎
  • ビタミンK欠乏症
  • 低プロトロンビン血症
  • 血液凝固第Ⅱ因子欠乏症
  • 血液凝固第Ⅶ因子欠乏症
  • 血液凝固第Ⅹ因子欠乏症
  • 播種性血管内凝固症候群
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。