知っておきたい 『病院の検査』

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リパーゼ

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検体
血清

膵臓から分泌される膵液に含まれる脂肪分解酵素である「リパーゼ」の値を測定検査。
膵臓の障害や膵管の狭窄・閉塞による膵液の鬱帯などで血液中の濃度か高値を示すため「膵臓疾患」の診断指標とされる。

基準値

11~53 U/L

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 急性膵炎
  • 慢性膵炎
  • 膵嚢胞
  • 膵臓がん
  • 腎不全
  • 肝硬変
  • 腸閉塞(イレウス)
  • など

低値を示す疾患

  • 膵嚢胞性繊維症
  • 膵臓切除後
  • 糖尿病
  • 脂質代謝異常
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。