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漢方方剤の分類のうち「表裏双解剤」って、どんなもの?

『オモテ』も『ウラ』も、両方同時に治します

表裏双解剤は、発熱・悪寒などの症状を呈する『表証』と腹痛・便秘・口渇などの症状を呈する『裏証』の両方が同時にみられる場合に用いられる方剤で「解表攻裏剤」「解表清裏剤」「解表温裏剤」「解表補裏剤」の四種に大別されます。

解表攻裏剤は、解表薬と瀉下薬を主体として処方される、『表証』と『裏実証』が同時に認められる場合に生じる様々な症状に対するもので、代表的な方剤には「厚朴七物湯」「防風通聖散」などがあります。

解表清裏剤は、解表薬と清熱薬を主体として処方される、『表証』と『裏熱証』が同時に認められる場合に生じる様々な症状に対するもので、代表的な方剤には「葛根芩連湯」「石膏湯」などがあります。

解表温裏剤は、解表薬と温裏薬を主体として処方される、『表証』と『裏寒証』が同時に認められる場合に生じる様々な症状に対するもので、代表的な方剤には「五積散」「桂枝人参湯」などがあります。

解表補裏剤は、解表薬と扶正薬を主体として処方される、『表証』と『裏虚証』が同時に認められる場合に生じる様々な症状に対するもので、代表的な方剤には「葱白七味飲」「参蘇飲」などがあります。