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漢方方剤の分類のうち「収斂固渋剤」って、どんなもの?

身体から、いろんな物が漏れ出る症状を改善します

収斂固渋剤は、遺精・遺尿・帯下・出血・下痢・発汗などによる、体内からの過剰な気血精津の散失を止める、収渋の効能を持つ薬物で構成される方剤で「固表止汗剤」「斂肺止咳剤」「渋腸固脱剤」「渋精止遺剤」「固崩止帯剤」の五種に大別されます。

固表止汗剤は、陰陽バランスの失調によって起こる、温度や運動に関係の無い日中の発汗や、夜間睡眠中の発汗などといった『異常な発汗』を治療する方剤で、代表的な方剤には「牡蛎散」「玉屏風散」などがあります。

斂肺止咳剤は、温度や運動とは無関係な日中の発汗や息切れ・呼吸困難などを伴うこともある、肺虚により引き起こされる『慢性の咳嗽』を治療する方剤で、代表的な方剤には「九仙散」「五味子湯」などがあります。

渋腸固脱剤は、虚寒などにより引き起こされる、消化不良・食欲不振・腹痛・腹部膨満感・倦怠感などを伴う、長期にわたる『慢性の下痢』を治療するで、代表的な方剤には「四神丸」「桃花湯」などがあります。

渋精止遺剤は、腎虚(腎精の不足)などによって引き起こされる『遺精』『滑精』『早漏』『遺尿』『頻尿』『尿失禁』などの状態を治療するで、代表的な方剤には「縮泉丸」「金鎖固精丸」などがあります。

固崩止帯剤は、様々な原因により引き起こされる『不正性器出血』『異常なおりもの』『月経過多』『月経期間の延長』などの症状を治療するで、代表的な方剤には「固経丸」「完帯湯」などがあります。