知っておきたい 『病院の薬』

イアトリズム総合案内
医療用医薬品成分

塩酸ドルゾラミド

解説

『塩酸ドルゾラミド』は、眼の薬 に用いられる医薬品成分です。

作用

眼の毛様体に存在する炭酸脱水酵素Ⅱを特異的に阻害する作用があるため、炭酸水素イオンの形成を阻害してナトリウムの液輸送を遅らせ、房水産生を抑制する効果を示します。この成分はβ遮断薬やプロスタグランジン関連薬に用いられる成分より効果が劣るものの副作用が出にくいため、他の緑内障治療剤成分で十分な効果が得られなかった場合や副作用が強くて飲めない場合に用いられます。

使用上の注意

[使用してはいけない場合]

塩酸ドルゾラミド過敏症、重度腎機能障害

[慎重に使用すべき場合]

肝機能障害、妊婦

重大な副作用

結膜の充血、目の痛み、かすみ目、かゆみ、異物感、刺激感、流涙、めやに、頭痛、吐き気、眼瞼色調変化、羞明、結膜浮腫、皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、中毒性表皮壊死症、過敏症状(眼瞼炎や結膜炎など)

本成分を用いた医薬品

[先発品]

トルソプト点眼