医療用医薬品成分
リン酸オセルタミビル
解説
『リン酸オセルタミビル』は、感染症などの薬 に用いられる医薬品成分です。
作用
インフルエンザウイルスの増殖に欠かせないノイラミニダーゼという酵素の働きを特異的に阻害する作用があるため、インフルエンザウイルスの増殖を抑制するとともに、感染した気道粘膜上皮からのウイルスの遊離を抑え、周辺への感染拡大を防ぐ効果を示します。しかし、Ｃ型インフルエンザウイルスはノイラミニダーゼを持たないため、この成分の効果はありません。
使用上の注意
［使用してはいけない場合］
リン酸オセルタミビル過敏症
［慎重に使用すべき場合］
重度腎機能障害、妊婦
副作用
腹痛、腹部膨満感、便の異常、口内不快感、傾眠、背部痛、胸痛、頭痛、不眠、下痢、吐き気、嘔吐、口内炎、食欲不振、アナフィラキシー様症状、めまい、肝機能障害、血液の障害、代謝障害、ショック、中毒性表皮壊死症、じんましん、消化性潰瘍、急性腎不全、肝炎、黄疸、肺炎、意識障害、異常行動、せん妄、幻覚、妄想、けいれん、不整脈、心電図異常、目の異常、白血球減少、血小板減少、出血性大腸炎、劇症肝炎、血便、吐血、潰瘍、軟便、せき、鼻血、発熱、疲労、低体温、浮腫、耳障害
重大な副作用
皮膚粘膜眼症候群(スティーブンス・ジョンソン症候群)、精神・神経症状、過敏症状(発疹、かゆみなど)