知っておきたい 『病院の検査』

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尿素窒素

BUN 、UN
doctor iat
検体
血清

血液中の尿素に含まれる窒素の値「血清尿素窒素(BUN)」を測定する検査。
尿素は、肝臓で生成され腎臓により尿中へと排泄されるため、その値の異常は「腎機能障害」や「脱水」「肝臓疾患」などの診断指標となる。

基準値

8.0~22.0 mg/dL

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 腎不全
  • ネフローゼ症候群
  • 痛風
  • 重症妊娠中毒症
  • 妊娠中毒症
  • 慢性腎炎
  • 水腎症
  • 腎梗塞
  • 腎硬化症
  • 腸閉塞(イレウス)
  • 敗血症
  • 脱水
  • 火傷
  • 消化管出血
  • 心不全
  • 尿道結石
  • 膀胱結石
  • 尿管結石
  • 膀胱がん
  • 尿管閉塞
  • 尿毒症
  • 腎臓結石
  • 腎炎
  • 排泄低下型痛風
  • ウェゲナー肉芽腫症(Wegener 肉芽腫症)
  • グッドパスチャー症候群(Goodpasture 症候群)
  • など

低値を示す疾患

  • 中毒性肝炎
  • 劇症肝炎
  • 肝硬変
  • 尿崩症
  • 低蛋白血症
  • 栄養障害
  • 妊娠後期
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。