知っておきたい 『病院の検査』

イアトリズム総合案内

アンモニア

NH3
doctor iat
検体
血漿

主に腸管で生成されるタンパク質の分解産物である「アンモニア(NH3)」の値を測定する検査。
アンモニアは、筋肉や脳などでも代謝されるが毒性が強いため主に肝臓で速やかに尿素に代謝され尿として排泄される。よって血中のアンモニア濃度の上昇は「肝機能障害」などの診断指標となる。

基準値

12~66μg/dL

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 肝性昏睡
  • 肝性脳症
  • 肝不全
  • 肝硬変
  • 劇症肝炎
  • 尿毒症
  • 胎児赤芽球症
  • 出血性ショック
  • など

低値を示す疾患

  • 低蛋白血症
  • 貧血
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。