知っておきたい 『病院の検査』

イアトリズム総合案内

グリコヘモグロビン

HbA1C
doctor iat
検体
全血

ヘモグロビンが血糖と結合した「グリコヘモグロビン(糖化ヘモグロビン)」の割合を測定する検査。
グリコヘモグロビンには、HbA1a・HbA1b・HbA1c・HbA2があるが、このうち「HbA1c」が最も血糖の状態を反映する。
それにより過去1~2ヶ月の血糖レベルを知ることが可能となるため「血糖コントロール」の指標として用いられ、「糖尿病」「腎不全」などの診断指標となる。

基準値

4.6~6.2%

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 糖尿病
  • 腎不全
  • アルコール依存症
  • 甲状腺機能亢進症
  • 膵炎
  • など

低値を示す疾患

  • 低血糖
  • 異常ヘモグロビン血症
  • 溶血性貧血
  • 再生不良性貧血
  • 悪性貧血
  • 大量出血
  • 肝硬変
  • インスリノーマ
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。