知っておきたい 『病院の検査』

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体脂肪率

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検査対象
体脂肪

体重に占める中性脂肪の割合である「体脂肪率」を測定する検査。
体脂肪率は、肥満の目安となるもので「高血圧症」「動脈硬化」「脂肪肝」「脂質異常症」など、生活習慣病の診断指標となる。

基準値

      男性     女性
正常体型 25% 未満 30% 未満
軽度の肥満 25 - 30% 30 - 35%
中程度の肥満 30 - 35% 35 - 40%
重度の肥満 35% 以上 40% 以上

検査の対象となる主な疾患

  • 動脈硬化症
  • 脂肪肝
  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 虚血性心不全
  • 糖尿病
  • 甲状腺機能低下症
  • 痛風
  • 肥満
  • 高血圧症
  • 脂質代謝異常
  • など

備考

概要

体脂肪率を測定する検査には、電気の通りにくさを利用して測定する生体インピーダンス法、二種類の異なる波長のX線を全身に照射して透過率の差により測定する二重エネルギーX線吸収法、皮下脂肪厚計(キャリバー)を用いて皮下脂肪の厚さを測定する皮下脂肪厚法(キャリバー法)などがあります。

メリット

肥満度を数値化しているため、生活習慣病などの診断材料の一つとなります。

デメリット

正確な数値を算出するものほど装置が大掛かりになります。
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。