知っておきたい 『病院の検査』

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肺機能検査

PFT
doctor iat
検査対象

肺の換気機能を調べる検査。
「肺機能検査(PFT)」は、肺活量・一回換気量・一秒率・残気量などの値を測定するもので、「肺気腫」「気管支ぜんそく」「肺線維症」など、慢性呼吸器疾患の診断指標とする。

基準値

肺活量 男性 3,500mL
女性 2,500mL
%肺活量 80% 以上
1回換気量 400~600mL
1秒率 70% 以上
残気量 1,000~1,500mL

検査の対象となる主な疾患

  • 慢性気管支炎
  • 気管支喘息
  • 間質性肺炎
  • 肺気腫
  • 気管支拡張症
  • 肺結核
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 気管支肺アスペルギルス症
  • グッドパスチャー症候群(Goodpasture 症候群)
  • 肺高血圧症
  • 全身性硬化症
  • など

備考

概要

鼻をノーズクリップで止め、マウスピースと呼ばれる管を口でくわえて息を吸ったり吐いたりし、それをスパイロメーターという機器で計測して肺の容積や空気の換気機能を調べる検査です。主に気管支ぜんそくなどの肺疾患の診断や重症度を調べるために行われていますが、治療効果の測定にも用いられることがあります。

メリット

検査時間は10分前後で苦痛もなく検査を受けられます。

デメリット

喘息発作を誘発する可能性があります。

注意事項

①喘息発作や風邪などで呼吸がしづらい時は医師に申告する
②入れ歯を装着している人は外す
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。