知っておきたい 『病院の検査』

イアトリズム総合案内

クレアチンキナーゼアイソザイム[CK-MM]

doctor iat
検体
血清

骨格筋や心筋、脳・脊髄などに存在する筋収縮に必要なエネルギー代謝に関わる酵素である「クレアチンキナーゼ」には「アイソザイム」と呼ばれる分子構造の異なる酵素が存在するが、そのうち「クレアチンキナーゼアイソザイムCK-MM」の割合を調べる検査。
クレアチンキナーゼアイソザイムCK-MMは、骨格筋に多く存在するため主に「骨格筋疾患」の診断指標となる。

基準値

96~100%

異常値を示す疾患

高値を示す疾患

  • 横紋筋融解症
  • 筋ジストロフィー
  • 筋萎縮
  • 多発性筋炎
  • 甲状腺機能低下症
  • 皮膚筋炎
  • クラッシュ症候群
  • など
  • 基準値とは健常者の測定値を統計学的に処理した平均値であり、測定値は個人により差があるため「基準値=正常値」ということではありません。また基準値から外れた値は異常値と呼ばれますが、「異常値=罹患」を意味するものでもありません。ですから基準値を絶対視するのではなく、あくまでも検査の評価は医療機関の判断に委ねることが大切です。