知っておきたい 『漢方方剤』

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漢方方剤

三妙散

よみかた
さんみょうさん
方剤種別
祛湿剤 <清熱利湿剤
典拠出典
羅氏会約医鏡

処方構成(この漢方方剤を構成する生薬の組み合わせ)

生薬名 原材料と加工法
酒炒黄柏しゅしょうおうばく酒とともに炒ったミカン科キハダ属のキハダまたは同属植物の周皮を取り除いた樹皮
蒼朮そうじゅつキク科オケラ属のホソバオケラおよびシナオケラの根茎
牛膝ごしつヒユ科のイノコヅチ属イノコヅチあるいはキアツラ属イノコヅチモドキの根

適応疾患および対象症状

脚気、脚のしびれ、脚の痛み、腰痛、膝の痛み、足腰の脱力感、おりもの

この方剤の持つ「薬理作用」

鎮痛作用、筋力向上、感覚改善、帯下改善、尿色改善、消腫作用

東医弁証(この方剤が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状)

淋濁白帯、脚気湿瘡、下肢麻木、痿軟無力、脚膝腫痛、湿熱下注

治法治則(この方剤が持つ、東洋医学的治療法と治療原則)

舒筋利痺、強筋健骨、清熱燥湿
  • 『方剤種別』については、複数の漢方方剤種別に属する方剤もあるが、当該方剤の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方方剤種別に基づき、単一の方剤種別に属させている。
  • 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
  • 『適用疾患および対象症状』については、当該方剤が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
  • 『この方剤の持つ「薬理作用」』については、当該方剤の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。