知っておきたい 『漢方生薬』

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漢方生薬

十大功労葉

よみかた
じゅうだいこうろうよう
生薬種別
清退虚熱薬
薬味薬性
微苦

異称別名および炮製品名

基原炮製(この生薬の原材料と加工法)

メギ科ヒイラギナンテン属のヒイラギナンテンおよびオオバヒイラギナンテンなどの葉

適応疾患および対象症状

肺結核、せき、喀血、熱感、午後の発熱、腰のだるさ、膝のだるさ、ふらつき、耳鳴り、眼の充血、眼の痛みなど

この生薬の持つ「薬理作用」

止血作用、鎮咳作用、解熱作用、熱感改善、消腫作用、筋力向上、鎮痛作用、止汗作用、視力改善、耳鳴改善、聴力改善、目眩改善など

東洋医学的弁証(この生薬が対象とする、東洋医学の診断に基づく疾患および症状)

陰虚有熱、骨蒸潮熱、発熱盗汗、肺癆咳血、腎陰不足、腰膝無力、頭暈耳鳴、目赤腫痛、陰虚火旺

治法・治療原則(この生薬が持つ、東洋医学的治療法と治療原則)

清退虚熱、滋陰潤腸、補腎強腰、清涼強壮、明目消腫

帰属経絡(この生薬が主に治療効果を発揮する、経絡および臓腑)

肺、腎
  • 『生薬種別』については、複数の漢方生薬種別に属する生薬もあるが、当該生薬の薬理作用が最も顕著にあらわれる漢方生薬種別に基づき、単一の生薬種別に属させている。
  • 『東洋医学的弁証』および『治法・治療原則』については、中医用語に精通していない一般の方を考慮し、あえて重複表現を一部用いている。
  • 『適用疾患および対象症状』については、当該生薬が直接的に効力を示す疾患・症状に加え、間接的に効力を示す疾患・症状についても併記している。
  • 『この生薬の持つ「薬理作用」』については、当該生薬の直接的な薬理作用に加え、間接的な薬理作用についても併記している。